先に伝えておきたい3つのポイント
- お互いの衣装にペインティングする、スプラッシュザドレスが人気
- 既成概念にとらわれず新郎新婦のこだわりで変化していくフリースタイルの結婚式
- ウェディングは感謝の気持ちと自分たちの成長を示せるチャンス
私たちだけのオリジナルな結婚式にしたーーーい!
人前結婚式やレストランウェディングなんて、新しいスタイルの結婚式がいろいろ出てきたのね…なんて思っていたら、今やもう世界中でオリジナルな結婚式が当たり前!
日本だって、国内外を問わずリゾートウェディングやクルージング結婚式、水中でのダイビングやランタンウェディングなどなど、オリジナル結婚式の種類は数知れず。
もう、どんなスタイルが出てきたって驚かないから!と思いきや、なんと、欧米では新郎新婦がお互いに衣装に絵の具をかけあうウェディングが人気なのだとか。こんな斬新なスタイルが日本にも上陸したらしいですよ。
純白のドレスにスプラッシュペイント。カラフルでフレキシブルなウェディング
美しく清楚なヘアメイクを施した純白ドレスの花嫁と正装の花婿が互いに絵の具をかけ合ったり、ペインティングしたり、そのまま海やプールで水中撮影や空中撮影を楽しんだりすることです。
とってもエキセントリックな記念写真が出来上がりそうな、個性的なウェディングが今欧米では大人気なのだとか。とっても斬新なこのウェディング、国内ではまだあまり知られていませんが、オリジナルウェディングをプランニングする業界では、今後日本でも話題になってくるのでは?と注目されています。
スプラッシュ・ザ・ドレスには、愛を証明するという意味もあります。
純白のドレスは純潔や清潔、無垢の象徴です。純白のウェディングドレスで愛を誓った花嫁が、結婚式の後でウェディングドレスを汚して着られないようにすることで、「結婚後は夫の色に染まります」「私はもうウェディングドレスを着るつもりはありません」という強い意思表示とともに永遠の愛を誓うことになります。
そもそも、日本の一般的な結婚式とは違って、欧米ではウェディングドレスをレンタルするという風習が無く、一生に一度の結婚式の衣装は新しく仕立てたり自前のもので行われることが多いようです。
ドレスを汚すことには勇気が必要ですが、日本でもウェディングのスタイルがどんどん自由になっている昨今、手作りのドレスやリユースのものを新しいデザインにリフォームして、好きなように楽しく使い切りなんて言う人も増えてくるかもしれませんね。
そもそも、結婚式っていつごろから形式が決められているの?
もともと日本の婚姻文化は、婿入り婚が一般的だったそうです。
古くは平安時代から鎌倉時代の婚姻の形というのは、夫が嫁の家に通うのが習わし。武家社会の発展とともに室町時代には嫁入り婚という現在の形に整っていったようです。
経済活動としてウェディング業界が発展していったのは明治時代になってから。
西洋の写真技術が取り入れられるようになって写真館という職業が成り立つようになり、結婚を機に夫婦の記念写真を収めるようになりました。
写真館が地元の和装美容師や髪結い師と提携して結婚記念写真や家族写真、お見合い写真など需要を伸ばしていったのがウェディング業界の発展へと結びついていったようです。
ホテルでの結婚式が一般化していったのは第二次世界大戦後から。
日本社会全般の経済発展とともにセレブたちの間では、神社での挙式の後、ホテルで結婚披露宴を行うという形が流行しました。
20世紀後半、1990年代になると、レストランウェディングがブームに。
「料理の鉄人」など、本物の料理とは何なのか?について紹介するTV番組が人気となった影響もあり、結婚式でお祝いに参列してくれる方々に美味しいコース料理を!と希望する新郎新婦が増えました。
このことが、すべてを業者任せにするのではなく、新郎新婦のこだわりにあわせて自由度が広がっていく発端となったようです。
婚礼の儀そのものも、神前や仏前だけでなく親族や友人、知人などの参列者を証人として人前で行われる儀式も増えていったのです。
最近では、多様化が進みカップルの個性あふれるオリジナルウェディングが行われるようになっています。閉館後の水族館やプラネタリウム、美術館、東京タワー、テーマパークなど思い出の場所で結婚式を挙げるカップルも珍しくありません。
結婚式は、型にはめられた自分たちではなく、自然体でありのままの自分たちを知ってもらい、周囲に対し「これから2人でがんばります」と宣言する自己表現の場という捉え方をする人が増えています。
世の中のさまざまな文化や習わしなどは、経済成長を狙う業界の動向だけではなく、大衆の好みやトレンドに左右されることは人の世の理であると言えますね。
既成概念を打ち破るのが新しい時代の常!
結婚式は、他人同士だった新郎新婦が、この先の人生、自分たちで共同生活を始めるにあたって力を合わせて苦楽を共にしていくことを、これまで育ててくれた両親やお世話になった方たちなどの前で誓いを立て、感謝の気持ちとともに婚礼のお披露目をするというのがそもそもの目的。
新しく夫婦になる2人が、既成概念にとらわれずに婚礼を自由に表現するということが、自分たちも周囲にも喜んでもらえる形であれば、どんどん枠を取り外してオリジナルでフリーなスタイルに変容をとげていくのも自然なことなのでしょう。
大切なのは私たちらしさと、お祝いしてくれる人たちへの感謝の気持ち
私たち人間は1人ひとり、生まれた場所も生い立ちも考え方も価値観も違っていれば、ご縁あってお付き合いする人たちの趣味嗜好や楽しめるポイントにも地域性や団体独特のものがあります。
周囲の人の気持ちを汲むことができる大人に成長した新郎新婦だからこそ、お祝いに来てくれるゲストのことを気遣うことができます。形式だけでなく心から楽しんでもらえる結婚式をプランニングして感謝の気持ちを表し、責任ある大人になったことを示せると良いですね。